新茶。お茶の季節のはじまりに。
夏も近づく八十八夜・・・。立春から数えて88日目。
ようやく宇治でもお茶の季節がはじまります。
この季節が来ると、まるでお正月を迎えるかのように今年もまた1年が始まるなと感じます。
毎年変わるお茶の味、香り。
いつものあの作り手の、あの場所のお茶はどうなっているか。色や手触り、蒸し具合や火入れなど気になるところがたくさんあって、不安と待ち遠しさが交錯し合う。
言葉にするのが難しくもどかしいのですが、「これぞ新茶!」と思わず膝を打つような香りや味のする新茶は、本当にごくわずか。
山々や木々を抜けてゆく少しひんやりとするような清風、せせらぎの音までが合わさったような、この時期にしかないあの香りを纏うもの。
さあ、お茶の季節の始まりです。